自分の雇用形態に沿って与えられた仕事をこなすことが重要

私は大学を卒業してから空港のカウンターで10年働いていました。結婚退職をして専業主婦になっていたのですが、職場の人数が足りないためにアルバイトとして仕事をしないかと誘われて、半年ほど働きました。

10年間働いていた職場で、ある程度責任のある仕事までやっていたので、仕事内容は十分に分かっているし、人間関係も知っているので気持ち的には楽でした。またアルバイトとしてできる仕事は責任がない雑用ばかりで、お客様から預かった荷物にタグをつけたり、ビニール袋にいれたり、到着の際に手荷物の照合をしたりと、社員さんのされている仕事の補助的なことが多いうえに、次にどのようにすれば仕事がスムーズにできるかなども分かっていたので、双方にとって仕事がやりやすかったです。また雑用が多かったので、社員のころと比べて肉体的な疲れはありましたが、精神的な苦労がなく、仕事をすることが楽しく、やりがいを感じました。

しかし、自分よりも後に入社した社員の方の指示で動くこともあり、私としてはアルバイトという身分を理解していたので何も感じませんでしたが、相手には少し気を使わせてしまったところもあったようです。やってほしいけど、なかなか頼みづらかったり、頼んでいいものか迷ったりして、こちらがそれに気が付いてあげるといた場面が多々ありました。

また、社員の方と同じ制服を着用して仕事をしていたのですが、お客様から見れば同じカウンターにいる職員ということで、色々と質問をされてもだいたい答えられるけど、実際にはアルバイトの身分ではコンピューターを触って搭乗手続きをしたり、手荷物のタグを出して預かったり、調べ物をしたりすることができずその葛藤で苦労しました。お客様から見ても、同じ制服を着ているのになぜ対応してもらえないのかと言われることもあり、手の空いている社員さんを見つけようとしてもみんな忙しく、対応が難しかったです。

そして私のほかに二人のアルバイトの方も雇われていたのですが、その二人は仕事の経験がなく、仕事経験のもともとある私のやっていることを見て、困惑させてしまったことがあるようでした。そのため、やってはいけないことをやってしまって、社員の方やお客様に迷惑をかけたり、他の部署とトラブルになったりして、私自身も反省しつつ、仕事を知っているためだけに難しいなあと思うことがありました。

もともと社員で働いていて、慣れた職場でアルバイトとして働くということは、会社にとっては即戦力となるし、自分にとっては仕事内容や人間関係も分かっていて良かったですが、実際に働いてみると仕事や人間関係が分かっているなりの苦労がありました。また若い世代の社員にとっては10年働いて退職した人がアルバイトとして戻ってきて、一緒に働くだけでなく、指示をしていかなければならないという状況は少し大変だったように思います。私としてはアルバイトとして雑用だけであっても職場に少しでも貢献できたという達成感があればそれでよかったですし、雑用でもやりがいを感じることができたのでアルバイトとして働くことできて楽しかったし貴重な経験にもなりました。

このようにもともと社員として働いていた職場にアルバイトとして復帰するパターンは世の中に多いと思いますが、それで自分自身が満足してやっていけるかどうかは、気持ち次第だと思います。仕事内容が物足りないと思う人もいれば、給料は安いけど責任がなくなって働きやすいと思う人もいると思います。でも最終的には自分の雇用形態に沿って与えられた仕事を楽しんでやるということが、どんな仕事もこなしていくということで仕事が楽しく、やりがいを感じるのだと思います。