携帯電話の販売員

約7年程前になるのですが、当時会社員として働きながら土日休みを利用して、様々なアルバイトをやっていました。土日限定となると軽作業などの単発バイトや、様々なキャンペーンの運営スタッフ・設営スタッフなどが多かったです。現場はその時によってあちこちに飛んでしまうため、土日だけとはいえもうちょっと安定した形で働きたいと感じていました。そんな時、ある求人サイトで高時給を売りにした募集を目にしました。

内容は携帯販売のスタッフ。特に珍しい業務内容ではありませんが、3月の商戦時期だったためか、期間限定で通常よりも高い時給が設定されていたのです。その金額は1時間¥1,650。

実働時間は朝の10時から夜19時までが基本シフト。研修中は¥1,000となっていたのですが、それもたった合計20時間程度の事でした。

さらに気になったのが、インセンティブがつくという内容。こちらはハッキリと提示されていなかったのですが、この高時給に加えてインセンティブもつくなんて、当時やっていた他のアルバイトが馬鹿らしくなるほどの好待遇でした。また店舗が1店舗に限定されており、あちこちに飛び回ってアルバイトをする形から抜け出せる事もメリットと感じました。

早速応募して面接へ向かうと、私の他にも何名か受けに来ていました。私が社会人である事などが良かったようで、即採用、次週から研修を始めると伝えられました。ちなみに会社員の仕事はIT関連サービスの営業でしたので、携帯の販売も恐らく通じる事があるだろうと多少の自信を持っていました。

研修の内容はどこかで聞いたような営業ノウハウだったり、機種や料金の説明に終始しました。携帯電話の料金プランは何通りものパターンがあって、これを覚えるのにはかなり苦労しました。ですが、私自身がお客様と契約書まで交わすのではなく、購入する意思決定をさせて、ショップ内の契約カウンターに誘導する所までが仕事でした。

上にも書いた通り、朝の10時に出勤したら13時からの1時間休憩を挟み、また19時まで働くという形でした。研修期間が終わってオンザジョブトレーニングも問題無くこなし、¥1,650の時給に加えてインセンティブの付く給料体系での仕事が始まりました。

インセンティブの詳細なのですが、お客様を購入前提で誘導し契約に至った場合、1台につき¥250の歩合が加算されるとの事でした。つまり、1時間で2台売れれば実質¥2,000を超えるのです。インセンティブというと難しいイメージもあるのですが、私が入っていた店舗は路面店で客足豊富、1時間で2台どころか、最大で6台を案内した事もありました。商戦時期だった事ももちろん影響しているのでしょうが、常に客足が途絶えず大忙しの状態で、会社で培った営業ノウハウを元にスピーディーな対応を繰り返しました。

私は結局1ヶ月のうち8日間勤務し、平均日給換算でなんと2万円近くになっており、約16万円程の給料を貰う事が出来ました。後から計算したところ、1時間平均での販売台数は3台強で、インセンティブの恩恵を最大限に受ける事が出来たのです。応募した当初に予定されていたのは、1ヶ月の期間限定で高時給となる給料体系だったのですが、好成績を認めて頂いた事から1台¥200のインセンティブで、その後も契約を更新して頂けました。

会社の方が忙しくなってしまった事もあって、この時ほど頻繁にシフトに入れなくなってしまったのですが、それでも毎月5万円?7万円程の給料を頂けていました。携帯電話業界は現場スタッフ、特にアルバイトの給料が良いという話をショップの社員の方から聞いたのですが、その理由の1つにクレームを受けやすい事などがあるようです。元々アルバイトで営業的な業務というのは嫌われやすく、尚かつクレームも浴びてしまうのは学生さんなどにとっては特にキツい事のようです。

今ではスマホが普及し、この時のような高時給ではないのかも知れませんが、当時は本当に有り難いくらいのお給料を貰えて心から感謝していました。営業ノウハウや接客についても学べますしメンタルも鍛えられますので、もし今も高時給の募集があるのであれば、アルバイトを考えている方へ強くお勧めしたい業種です。